手の届かない世界に羽ばたいて。

たまに書きたくなったときに、読む必要のない文章を書く

『○○ミュ』と『○○ステ』の話。

寒いですね、ここ最近。成人式の最強寒波あたりから本当に寒い!辛い!!この文章をご覧になっている方がいらっしゃったら、どうぞお体御自愛ください。貴女の推しくん(ちゃん)も、風邪など引かれませんよう。

 

さて、最近ぼんやりかんがえていたことがありまして、それがタイトルの通りの『○○ミュ』と『○○ステ』の話なんですけど、近年の『○○ステ』の多さってすごいと思うんですよね。この表記の発祥ってどこなんでしょう。個人的には、名称が間違われがちでそれをもネタにしていたペダステからかなと思っていますが、実際のところは知りません。『○○ステ』、ステージ(=舞台)の略だから、当てはまる作品が多いんですよね。2.5次元においてなら、ミュージカル形式以外の舞台全部に当てはまるというか。特にここ2~3年は増えた気がします。

逆に言うと、『○○ミュ』が少ないというか、貴重になってきていると言うべきかもしれません。歌とダンスが要素として必須なミュージカル系は、顔と身体能力以外にも問われるものが多いですし。まあ上手くなきゃ出られないということではないですが、制作サイドからしても脚本演出以外に要素があるのは大変なのかなあ、と勝手に推察しています。

 

というかまずそもそも、ここ最近の『○○ミュ』って、ファンタジー系特殊能力戦闘ものとか乙女ゲーム原作に寄っていますよね?2.5次元作品によくなるスポーツものは、ほぼほぼステになっていると思います。『○○ステ』という言葉が浸透した今なら違和感がないですが、ペダステが「ペダミュじゃないの?」と言われていたご時世に今の『○○ステ』時代を予測していた人って、正直少ないんじゃないでしょうか。あの当時、私は今のような観劇メインのオタクではなかったので、テニミュとペダステの違いに驚いていました。

 

 

「歌わない!踊らない!」

 

 

いやまあ、ペダステは歌ありましたけれどもね。あと、ダンスも(カテコ)。あのダン*1踊れるよって人はわりといっぱいいるでしょう。あれはカテコなので、劇中ではないですが。初観劇のときの衝撃たるや、タイヤがなかったことよりも驚きの度合いが大きかったです。

 

でも、よくよく考えたら別になんらおかしくないんですよね。だって、メインは自転車のレースであり、それが表現されている(と客席が感じられる)のであれば、それで舞台版『弱虫ペダル』は成立しますもん。これってテニミュから舞台観劇が始まった人あるあるなのかもしれませんが、歌とダンスがないと本質(=テニス)が成立しないと思い込んでいたんです。無意識のうちに。テニミュだってテニスの動きはあるし、実際テニスをしているのに、歌やダンスを受け入れているんですよね。どちらかといえば、こっちの方が原作の2.5次元化という意味では異質な形状なのかもしれません。

 

 

 

 

ところで、最近どうして『○○ステ』が多いのかなあという根本的な疑問なんですが、一番納得いくのは『歌やダンスなしに表現できる手段が増えた』からっていう答えです。

 

プロジェクションマッピングとか、舞台装置とか、とにかくできることが増えましたよね。その結果、歌とダンスで引きつける以外にも、『2.5次元に観客を引き込む空気感』を作りやすくなったんじゃないでしょうか。その結果として、ミュージカルという形式にこだわらなくてもよくなったという感じなんでしょう。

 

ライブスペクタクルだったり、ハイパープロジェクションだったり、ライブインパクトだったり、頭につくカタカナは多種多様ですが、『○○ステ』においては高い身体能力を要求されていて、運動音痴な私は「みんなすごいな(語彙力)」っていう感想ばかりです。うちの推しくんもこっちタイプだと思うので、今後この路線も多くありそうな予感がします。推しくん、身体能力はすごいけど、お歌はそこまで上手じゃないので……。でも、だからといって『○○ミュ』系を捨ててほしくはないし、むしろ出てほしいです。歌唱力も成長したら、さらにかっこいいじゃないですか。あと、推しくんの声がとても好きなので、あの声で歌ってほしいというストレートな願望もあります。

 

まあグダグダと書いて何が言いたいんだよって話ですが、個人的には『○○ミュ』、もっと多くていいと思っているってことです。

 

誤解を生みそうなのですが、私は『○○ミュ』の方が『○○ステ』よりすごいとか、そういうことは一切考えていません。ただ『○○ステ』を観に行ったとき、「ここで推しキャラが心情を歌い上げたら最高に萌えるだろうなあ」なんてことは思ったりします。こういうことを考えるたび、私の観劇に対する意識の持ち方はテニミュから始まっていて、『○○ステ』系からスタートした人とはまた違う視点なんだろうなあと、しみじみ感じます。でも、これもタイミングというか一期一会的な時代の流れですよね。ですので、もしもテニスの王子様が今初めて2.5次元化されるんだとしたら、きっとテニステが誕生していたと思います。

 

 

 

そういう意味だと、刀ステと刀ミュは研究分析したら面白いでしょうね。幽霊審神者は、いまだに生で観たことがありません。

*1:恋のヒメヒメぺったんこ。アニメ版より舞台版の方が中毒ソングだと思います